面白い日本映画のコメディをお探しですね?
そこで今回は、コメディ邦画のおすすめ作品を30作品を紹介します。
「これは面白い!」「絶対に笑える!」というものを厳選しましたので、ぜひ参考にしてみてください。
思いっきり笑って、楽しんでくださいね!
それでは、どうぞ!
おすすめコメディ映画(邦画)30選
1.記憶にございません!
三谷幸喜さんの抱腹絶倒、脚本、長編映画監督作品は8作目となります。
『THE有頂天ホテル』『ステキな金縛り』の流れを組む、現代を舞台とした作品ではありますが、とても身近な政界を舞台としているので、よけいに親しみを覚えます。
ほとんどの国民から嫌われ、支持率2%台の記憶をなくした総理大臣を主人公にする政界コメディ。
まずキャストの豪華さと、この配役を読んだだけでも笑いが想像出来ます。
史上最低の支持率2.5%総理大臣を中井貴一、首相秘書官・ディーン・フジオカ、総理の訳ありの妻・石田ゆり子、邪悪な官房長官、草刈正雄。
米国初の日系女性大統領に木村佳乃、白いスーツの野党第二党党首に吉田羊。
総理をゆするフリーライター・佐藤浩市、熱き事務秘書官に小池栄子、マイペースな官邸料理人に斉藤由貴、総理の恩師に山口崇、職務熱心な警官に田中圭、あこぎな建設会社社長に梶原善、石を投げるのが得意な大工に寺島進。
次にシナリオですが、国民からは史上最悪のダメ総理は、演説中に一般市民の投げた石が頭にあたり、一切の記憶をなくしてしまいます。
本気でこの国を変えたいと思いはじめる、奇想天外な物語が大団円にまっしぐら。
1分に1回笑える三谷映画の最高峰、そして真骨頂。
これを見ずにして、最大のエンタテインメントは映画!と言うなかれ。
映画「記憶にございません!」は、必ずや記憶に残ります。
2.謝罪の王様
心の底から笑いたい方にはぜひおすすめです。
脚本は宮藤官九郎、主演は阿部サダヲとくれば、それだけで、面白そうという期待感は膨らみますが、その期待感を大幅に上回る内容となっています。
さすが脚本が宮藤官九郎だけあって物語の進行が早くて面白いです。
そして謝罪師という詐欺師みたいな役を主演の阿部サダヲが面白く、抜群の演技力で上手く演じていて笑いが止まらない。
阿部サダヲのちゃんちゃらおかしいキャラクターと一生懸命さ、それを隠すようなクールさを演じる痛さなど一つ一つが笑えて仕方ありません。
キャッチコピーの「人は謝る時、誰でも主人公。」の通り、阿部サダヲ演じる男、黒島譲(くろしまゆずる)はこれでもかというくらいオーバーに謝ります。
その謝罪場面のシーンをみているだけでもかなり笑えますよ!
相手もラーメン店の店主からヤクザの小磯組、セクハラ親子や政府を巻き込んでのマンタン王国(架空の国)への謝罪まで多々に渡り飽きずに2時間以上笑って観られます。
大物俳優の息子の傷害事件や清純派女優の舞台挨拶での「別に」のシーンでは、あの時のあのシーンをもじってるのではと想像して楽しめるので絶対に笑えます。
終盤、阿部サダヲの謝罪は国内を飛び越え、海外の民族の元へ行くことになってしまいます。
そこで土下座という行為が失礼にあたると知った阿部サダヲ、なんとスライディング土下座を編み出すという技に。
ここは本当におかしくて爆笑してしまいました。
アングロ系民族の張り詰めたような緊張感と阿部サダヲの天真爛漫さがコントラストを生んでいて、空気の作り方も上手いと思いました。
他のエピソードもとても笑えます!
一話完結の短編が連続している構成になっているのですが、実は全編繋がっています。
作中7つのケースが出てきますが、それが最後には全部絡んできて伏線回収が一気にされる。
「あれ?これってこういうことだったの?」という感じで、最後までみて、伏線回収が一気にされたときの爽快感がすごいです。
脇を固める俳優達もいい味を出していて、阿部サダヲの演技とも良く合っています。
ただただ土下座すればいいというのではなく、びっくりさせ、その人のバックボーンにまで踏み込んだ謝罪をするという主人公の姿勢が真摯であればあるほど、「腋毛ボーボー、自由の女神」が笑えます。
土下座を超える究極の向こう側を体験できます。
子供から大人まで笑える絶対おすすめの作品です。
3.テルマエ・ロマエ
阿部寛の演技と、古代ローマ人の感覚のギャップが面白すぎました。
古代ローマ人のルシウスが、現代の日本の技術や文化に驚くシーンは特に笑えます。
文化の違い、常識の違いだけのことなんですが、台詞とか演技というかキャラクターが際立っていて面白かったです。
ひなびた日本の銭湯で、ムキムキの阿部寛演じるローマ人が全裸で湯船からザバーっと飛び出し、周りにいるお爺さんたちがびっくりする演出や、日本人のことを初めて見て、「平たい顔族」と名付けるところなどがつぼにハマりました。
阿部寛にはじまり、役者さんがはまり役で、みんな真面目なのになんだかシュールで笑えるような、見た後になぜか分からないけれど元気になるようなそんな作品だと思います。
ローマ人役に濃い顔の俳優さん(北村一輝など)ばかりが揃っていて、そこも面白かったです。
まず、ローマ人設定の主人公ルシウスを演じるの阿部寛をはじめ、ローマ人役も全員日本人が演じており、そのはまり具合が笑えます
全員濃い顔で、よくここまでローマ人ぽい役者さんを集めたなと思います。
設定から配役、演技、ストーリーすべてに笑えるポイントがたくさんあり、最後まで飽きずに笑いながら見ることができます。
笑えるだけでなく構成もしっかりしているので、楽しみながら観ることができるおすすめの映画です。
4.トリック-劇場版-
仲間由紀恵と阿部寛がキャストで出てくるというだけでも、おもしろいと想像できますが、人気ドラマシリーズの映画化だけあって、心の底から笑えます。
まず、出てくる登場人物の一人一人が胡散臭い。
仲間由紀恵演じる奈緒子が、神様のふりをするように頼まれて、村人の前で神様を演じます。
得意のマジックを使って、村人をだまそうとするわけなんですけど、インチキ臭すぎて笑えます。
他にも、自称神様が何人かいて、みな胡散臭い(笑)「私が本当の神だ」とか言って、だれが本物か対決します。
仲間由紀恵が最高に面白いですが阿部寛も、いつもの癖の強い感じでよかったです。
仲間さんが演じる主人公の、なんだかおかしな行動や時々変になるイントネーションにプププと笑ってしまいます。
また、阿部寛のキャラクターがとにかく面白過ぎます。
モデル並みのルックスとスタイルを存分に生かしたキャラは、傲慢であり、自由過ぎる、エロ過ぎる、自信過剰でハラスメントをやりまくる一方、幽霊を見るとすぐに気絶するチキンぶりは、最強のお笑いモンスターです。
そこに合わさるツッコミ役の仲間由紀恵がシュールで絶妙にマッチングします。
作品は推理ものになっており、お笑いの部分を差し引いても充分に面白い内容になっていますが、トリックシリーズが好きな人にはたまらない隠れキャラや隠れワードもあちこちに登場ります。
主役以外のキャラも強烈なものが多く、実力のある若手、ベテラン俳優の本気のおふざけキャラはインパクトが強くて楽しめます。
内容は殺人などの暗い事件を謎解きしていくもので、全体的に暗いイメージもありますが、仲間さん以外の出演者もみんなどこか変わっていて、誰が出てきてもシリアスにならず、次は何をやってくれるのかと期待してみてしまいます。
ありえないようなことも起こりますし、なんでもありな感じですが、違和感がない。
というか、違和感がありすぎて気にならないのです。
不思議な映画です。
最後の方で、感動させるような展開もありますが、結局ガクッとくる終わり方。
きっと、クスクス、プププと笑わずには、観終えることはできないでしょう。
真剣な推理作品と面白過ぎるキャラクターの組み合わせは、何度観ても楽しめる最高の映画の一つです。
5.超高速!参勤交代
田舎の小藩である湯長谷藩が、参勤交代を命ぜられます。
しかし、資金難で通常の参勤交代を行えないため、藩主の佐々木蔵之介さん及び数人の家来が、思わず笑えるような奇想天外な知恵によって道中の苦難を乗り越え、江戸まで向かうという時代劇です。
江戸時代を舞台とした時代劇ですが、まったく堅苦しいところはありません。
幕府に無茶を言われて一週間くらいでそれなりに豪勢にしつつ福島県から江戸に歩いていく話なのですが、その逆境を乗り越えるための方策がほぼ一休さんみたいなトンチで見ていて微笑ましくなります。
また、佐々木蔵之介演じる藩主をはじめとした妙にキャラが立っている登場人物たちの、一生懸命なのにどこかズレているやりとりもクスクス笑えて、しかも応援したくなるというキュートな映画です。
特に柄本時生演じる猿をつれた侍とその猿の活躍は見ていて非常に可愛らしく、お猿さんの動きにニコニコせざるをえません。
また、知恵を出す家老役の西村まさ彦さんがいい味の演技をしています。
例えば、参勤交代の行列を立派に見せるために、関所を通り過ぎた先頭の列の者が関所の周囲を戻って列の後ろに回るようにしてみたり、追手から逃げる時に、井戸に落ちるなど、大爆笑でした。
個人的には、井戸に落ちた後でみんなと合流する時のボロボロの姿が一番面白かったです。
ラスト近くの殺陣では人がわりとばかすか斬られてお亡くなりになりますが、描写もカラッとしていて特に怖いところはありません。
楽しく笑えて安心して大団円を迎えられるコメディだと思います。
6.ザ・マジックアワー
「ザ・マジックアワー」は、コメディーの天才、三谷幸喜監督の作品です。
まるで芸人さんのコントを観ているような内容になっていて、最初から最後まで笑いがとまりません。
備後(妻夫木聡)を本物の映画監督だと信じ、相手が本物のギャングとは知らずに、伝説の殺し屋「デラ富樫」を演じる村田大樹(佐藤浩市)が、たまらなく面白いです。
漫才のように緻密に練られた構成となっていて、つい世界観に夢中になってしまいます。
すれ違い系のコントが好きな方にはたまらないと思います。
私が一番面白いと感じたシーンは、ギャングのボス(西田敏行)と初めて会うシーンです。
村田は映画の撮影だと思い込んでいるため、ボスの机にあるペーパーナイフを舐めてみたり、おもちゃの銃を突きつけてみたり、窓から飛び降りてみたり(下にトランポリンがあって、何度も跳ねる様も面白い)。
怖いもの知らずな振る舞いをするのも、事情を知っている観客からしたら滑稽で、笑えます。
しかも、備後に話を中断される度にカットがかかったと思い、最初からシーンをやり直すように「たしかに、俺がデラ富樫だ」と言い、ペーパーナイフを舐めるところが、最高に笑えました。
映画の撮影だと信じている村田と、伝説の殺し屋デラ富樫だと信じているギャングの、噛み合っていないようで噛み合っている、絶妙なやりとりがおすすめです。
また、キャストも演技派揃いで、シナリオの面白さを盛り上げています。
特に、佐藤浩市さんの演技は素晴らしく、とにかく演技にどっぷりのめり込んでいる俳優の役がハマっています。
その役柄を、他の役者さんの視点で見ると全く違った役に見えてくるので、何度観ても面白く、幅広い世代が笑える鉄板のオススメ作品だと感じました。
7.翔んで埼玉
私は埼玉に10年間住んでいます。
埼玉県は他県民だけでなく、埼玉県民からも蔑まれがちな県です。
しかしながら、埼玉県をここまで酷くディスる作品はこれまでになかったのではないでしょうか。
その一方で、埼玉県の愛すべきところをさりげなく表現できている作品なので、埼玉県民にも受け入れられました。
そして、なによりも、役者たちの演じる非現実的な世界観に心酔してしまいます。
個性的なキャラクター一人一人が愛らしく、面白く、様々場面で笑わせてくれます。
特に、二階堂ふみ演じる主人公の心情の移り変わりは自然で、顕著で、彼女のシリアスにもコメディにも対応できる演技力の高さを目の当たりにできます。
ストーリーだけでなく、ビジュアルも面白いので観る価値ありです。
東京に入るのに証明書が必要だったり、隠れ埼玉県民がビームによってバレて連れ出されたりするような、ぶっ飛んでいる設定がまず面白ポイント。
徹底的に埼玉をdisった設定なので、ぶっ飛びすぎて逆に受け止め安くなっています。
埼玉の地名が分からない人でも、GACKTが真面目に東京の街の空気当てをしていたり、千葉と埼玉で出身芸能人を次々と出してきて争っていたりするのがとにかく面白いです。
ケンミンSHOWなどもあってか、私たちは県民性にやたら敏感になるからか、自分たちの県の良さや相手の県のショボさを必死に見つけ出壮とする姿が、他県民であっても愛しくなってきます。
最後はロールが流れて終わりという映画も多いですが、はなわによる埼玉県の歌が流れるので最後まで楽しませてくれますよ。
8.舞妓Haaaan!!!
おすすめするコメディ邦画は「舞妓Haaaan!!!」です。
この映画は京都の祇園の舞妓さんをテーマにした映画になっています。
主演の阿部サダヲ演じる舞妓さん大好きな鬼塚が、舞妓さんと遊ぶために奮闘し舞妓さんを通して様々な人間模様を描いた傑作コメディ映画。
注目ポイントは主人公の鬼塚の舞妓さんへの情熱と、超人的なポテンシャルです。
共演者である堤真一さんが演じる舞妓に興じる男にライバル視しながら、様々な職種で対抗したり舞妓さんのために奮闘する姿はまるでギャグマンガ。
誰でも笑えて楽しめる映画となっている所が注目ポイントです。
実際に舞妓さん関する知識や常識や様々な遊びを勉強できるので、この映画を観たら京都の祇園で舞妓さんと遊びたくなるような作品となっています。
9.The 有頂天ホテル
様々な宿泊客が起こす色々な事件を、ホテルマン達が解決していく物語です。
大晦日で人々が浮かれている時期のホテルを中心に繰り広げられる、複雑な人間模様と偶然が織りなす奇跡の数々が面白い。
無事にホテルの年越しイベントを迎えられるかーという内容で、宿泊客が色々なトラブルを持ち込んで、ホテル内の様々な場所で各々の問題を発生させます。
三谷幸喜監督の作品なので出演者も豪華だし、話もテンポよく進むので面白いです。
数分間、通しで撮影している場面もたくさんあり、ホテルマン達の動きも面白いです。
自殺未遂を起こす歌手の客で、西田敏行さんが出演していますが、自殺未遂をやめさせるシーンも見物。
場面的には深刻なところなのですが、会話や動きがコミカルでなぜか笑えてしまいます。
その他、色々な所で話が繋がっていたりするので目が離せず、飽きることなく見終えてしまいます。
豪華俳優の共演と、張り巡らされた伏線の回収が見事な映画でした。
10.銀魂
週刊少年ジャンプで連載されていた漫画の実写版です。
読んだことのない人が見ると「ここまでやっていいの??」と思ってしまうような原作であり、アニメにもなっている作品です。
私は漫画もアニメも見てから映画を観に行きました。
実写版って少し劣化する印象があるのですが、思いの外キャストがすごく合っていて世界観は壊れず、さらに実写版ならではの迫力があり、とても楽しめました。
何より、小栗旬さん、橋本環奈さん、菅田将暉さんといった今をときめくイケメンや美少女たちが、原作でやっているような鼻をほじるところだったりだらしない場面を、全力で演じているところが新鮮です。
この作品でなければこんな場面は見ることができないと思います。
日本人だったら絶対知っているような細かいパロディが満載で、上映していいのかなというギリギリのシーンが満載です。
泣く程笑っちゃうと思います。
あとは佐藤二郎さんのアドリブがさく裂しています。
監督が佐藤二郎を野放しにして自由にアドリブをさせているのが、本当にシュールな笑いに繋がっていると思います。
あとは出演者と体当たり演技がすごいです。
この人にこんなことまでさせちゃうんだ!と驚きと同時に全力の演技でこちら側を全力で笑わせにきています。
どうしてそうなるの!?というシーンが満載で息が出来ないくらい次々に笑いのシーンがやってきます。
こちらの映画は2シリーズまであるので、1を見てから2を観るのがオススメです。
11.銀魂2
銀魂シリーズの第二弾です。
1に続きキャストがとにかく豪華です。
始まりは、小栗旬の自虐ネタから始まります。
アドリブのシーンも多くあり、菅田将暉と橋本環奈は完全に笑ってしまってるシーンもそのまま使われていたりします。
その演者さんだからこそできるネタがちりばめられています
もともと漫画を実写化したもので、原作にかなり寄せているということで楽しめます。
パロディが多く、大人はそこで十分笑えるはず。
また、ちょっと下品な表現もあって、子供もそれで笑えるでしょう。
例えば、将軍が町人の生活を知りたいと町に繰り出してきた際、主人公たちがバイトしている散髪屋にあらわれ、主人公たちが誤って将軍のまげを剃り落としてしまいます。
それでも天然な将軍は気づきません。
まげの代わりに犬のウンチを乗せて誤魔化そうとしたり、どうにか結びなおそうとして、ありえないくらい引っ張って、顔が変形するシーンがあり、その表現に子供も大人も大ウケ間違いなし。
しかも、それをかなり有名な俳優陣がやっているから面白い。
有名俳優の無駄遣いでは?と思うほどです。
ツッコミどころ満載の映画です。
ただ最後は男の友情シーンや、侍魂的なものがあり笑いと涙と感動があります!
放送できないキャラが出てきたりと、子供たちも楽しめる映画だと思います。
大人も子供も一緒に観て楽しめるし、笑えるのでおすすめ!
12.ステキな金縛り
この作品は、三谷幸喜監督のコメディー映画です。
三谷幸喜監督の作品はいくつかあり、そのどれもが面白く大好きなのですが、中でも私のおすすめは素敵な金縛りです。
とある殺人事件の容疑者として逮捕された男のアリバイを証明するのは、その犯行時間にその男を金縛りに合わせていた落ち武者という設定からぶっ飛んでいます。
その落ち武者を演じているのは西田敏行さんであり、その時点でもう間違いなく笑えるんです。
その幽霊は見える人が限られていて、見えない人々の様子が実にリアルで面白い。
周りを固めるキャストも、とても豪華で、ほんのちょっとだけの出演でも、それぞれの個性が引き立っていました。
また落ち武者である西田敏行さんもかなり自由奔放な演技で、クスクス笑えるポイントがたくさん散りばめられています。
三谷幸喜監督の作品は、いつも何処かとぼけていて笑えるのですが、何処かホロリとするところもあって、素晴らしいと思います。
最後には意外な結末となるのですが、ホロリと涙を誘うところもあり、盛りだくさんの映画です。
13.ハンサム☆スーツ
W主演の塚地武雄さんと谷原章介さんが、それぞれデブの不細工とすらっとしたハンサム役に容姿的にぴったり。
ハンサムに変身後も動作や振る舞いがデブの不細工時代とまったく同じという、谷原章介さんの演技が秀逸です。
あの長い手足に整った顔でオドオドとして、姿勢もいまいち、手足もチョコチョコと動かしているのが、ギャップがあり過ぎてただただ笑えます!
お話全体が荒唐無稽なコメディーですが、特に現実ではありえないハンサムスーツ等による変身のシーンでは、漫画的な装置や演出たっぷりで、わざとらしいと思いながら、狙い通りに笑わせてもらえる安心感もあります。
ヒロイン役の大島美幸さん、北川景子さんもそれぞれにはまり役ですし、大モデル役の佐田真由美さんも美しいし、全編観ていて楽しい映画です。
14.家族はつらいよ
よく聞く「熟年離婚」の危機をコミカルに表現されています。
ちょっとした笑いの仕掛けが盛りだくさん。最後まで笑いっぱなしでした。
どこの家庭にでも実際にあり得そうな問題。それをリアルにしかし、面白おかしくしています。
決してふざけているのではないのですが個性的なメンツが常に笑わせてくれます。
とくに頭に血が上って倒れてしまった父親。
年齢から考えて思わず葬儀会社からパンフレットをもらい、そのまま病院に行く長男。
医師から「まだ死にませんよ」と皮肉を言われてしまいます。
確かに年老いた親を持つ人なら誰でも考えてしまうことです。
父親を心配しながらも、家でお葬式をする段取りをする家族。
思わず笑ってしまいます。
コメディなのですが、どこかリアルさを感じさせられるとても面白い映画です。
15.エイプリルフールズ
おすすめする絶対に笑えるコメディ映画は「エイプリルフールズ」です。
今作は4月1日こと「エイプリルフール」に基づいて、様々な人物たちが「嘘」で事件や感動に巻き込まれるドタバタコメディ。
登場人物全員が訳あり人物で、主人公の新田は対人恐怖症の清掃員です。
妊婦の牧野は虚言癖がある天才外科医。
お店の接待係は、生真面目な命がけレストランオーナー。
他にも様々な事情を抱えた登場人物が出て来て、その人の設定や言っているセリフが本当なのかうそなのかわからない程、セリフの仕組みや掛け合いが実に巧妙でかなりクオリティーが高いです。
1回観て終盤でかなりスッキリして、もう1度観たくなるような中毒性が高い作品となっています。
主演の戸田恵梨香さんの演技が、かなり上手いです。
16.ラヂオの時間
三谷幸喜の初監督作品で、あるラジオ局でラジオドラマを生放送することになります。
放送直前で出演者のわがままを発端に、次々と台本が書き直されていくコメディ映画です。
生放送のため、取り直しやカットが効かない一発勝負。
書き換えられていくストーリーがおかしな方向へ行く中、間に合う、間に合わないのやり取りも笑いを誘い、変にこだわり続ける音響効果担当が意地でも本物の音を出し続けています。
書き直しされた台本にもケチをつけ続ける出演者に、生放送を聞き続けるトラック運転手の絶妙な演出がおなかを抱えて笑う映画となっています。
最後には、トラック運転手がラジオ局に押しかけ、ホロッとさせるシーンは何とも言えず、さすが三谷幸喜作品と言わざるを得ません。
何よりも、百聞は一見に如かずというのでぜひ体験してみてほしいです。
17.大洗にも星はふるなり
もともと舞台作品であったものの映画化なので、シーンのほとんどが回想です。
クリスマス・イブの日に、夏に茨城県の大洗にある海の家で働いた男たちが、彼らのマドンナ的存在であった江里子に手紙で呼び出されるところから物語は始まります。
実は彼らは全員、江里子の本命が自分であると思い込んでおり、その根拠となるエピソードを順番に語っていくのですが、偶然現れた弁護士の関口によってことごとく論破されていきます。
エピソードは多分に妄想であったり、自分に都合の良い解釈が加味されており、それが関口によって崩されていくところは痛快ですらありました。
自分と江里子の思い出がどんどん壊されていくことで、彼ら自身もどんどん壊れていきます。
特にナルシストにしてただのストーカーであった杉本の豹変ぶりは、絶対に笑えます。
全員を論破し続けた関口が、最終的に「自分も江里子が好きだ」と言い出した時には笑い崩れてしまいました。
これぞコメディといえる作品でおすすめです。
18.WOOD JOB!(ウッジョブ) 神去なあなあ日常
都会育ちの主人公が大学受験に失敗し、たまたま手にした「林業募集」のパンフレットをきっかけに、林業に就職する物語です。
高校卒業まで、何もかも揃っている都市で暮らしていた主人公は、まず初めに林業の研修を受けることになりますが、携帯の電波が全く通じない上、仲間とも気が合わず、過酷な肉体労働にすっかり滅入ってしまいます。
研修を何とか乗り越えた後は、先輩の家に居候しながら実地で働きますが、町まで遠く車が無いといけず、更に閉鎖的な村社会での生活に悪戦苦闘します。
山道で鹿を車でひいてしまったり、一歩間違えると大けがするチェーンソーの取り扱いに恐怖したり、沼にハマって体にヒルが付いてしまい、先輩から素っ裸にさせられるシーンなどが序盤の面白ポイントです。
やがて先輩方の熱心な指導や仕事に対する情熱を見る内、主人公は林業にも村の生活にも慣れてきます。
最後に村全員が総出で行うお祭りの最中にアクシデントが発生し、大きな丸太にまたがって山頂から降りてくる主人公は大爆笑ポイントで、更にちょっと感動できる場面にもなっています。
都会の人にも田舎に人にも楽しんで笑える映画になっています。
19.ジャズ大名
とにかく何も考えられなくなるというか、考えるのがバカらしくなる映画です。
幕末の混乱や争乱をよそに、身内でジャズの狂乱に興じて新時代を迎えてしまうお話。
随所に仕込まれているネタはあるもの、それ自体は昭和的なノリが強く人によっては受け付けないかもしれませんが、そこも含めて面白い。
最後の最後までとにかくジャズのゴリ押しで通してしまうこの映画は、爆笑なり失笑なりなんらかの笑いを届けてくれます。
一応時代劇なので、着物やちょんまげを振り乱しながらしつこいくらいのセッションが続き、その中にも山下洋輔やタモリ、唐十郎などがしれっと出ていて、そんな大御所が狂乱に加わっていてそれがみんな楽しそうで!
自分もヘラヘラと笑って、この映画を観なければ損な気がしてきます。
20.みんなのいえ
ある夫婦(矢田亜希子と田中直樹)が家を建てるのに、大工の棟梁である奥さんの父親(田中邦衛)と奥さんの知り合いのデザイナー(唐沢寿明)が対立します。
ドアを内開きにするのか外開きにするのからもめて、和室を作る作らない、材料についてなど毎回対立します。
途中で風水好きの義母(野際陽子)がでしゃばってきて無茶苦茶なことを言い始め、嫁姑戦争も勃発。
旦那さんが頼りなく家がどんどんおかしな方向に行って、奥さんが引きこもってしまうなどトラブルがどんどん起きていきます。
キャスト陣の演技力が凄いので引き込まれて、毎回起こるトラブルに絶対に笑ってしまうでしょう。
三谷幸喜作品らしくスピード感があり、最後まであっという間に見れてしまいます。
21.探偵はBARにいる3
人気シリーズものの第3弾です。
1.2に比べるととてもコミカル内容だと思いました。
大泉洋さん演じる探偵が依頼を受ける内容の人探しとゆう簡単なものなのですが、様々な人を巻き込んでいき殺人事件と絡んでいくので、安易に依頼を受けた、これが大きな間違いとなっていきます。
大きな事件に絡むことが分かって、引き下がりたいけど、面白おかしく人情みの深い主人公は最後まで依頼人を守ります。
探偵の相棒さんはとてもやる気のないキャラなのですが、主人公とのなんとも言えない感じのやりとりが面白いです。
主人公は暴力団に痛い目に合うのに、一緒にいた相棒さんは無傷。
何で俺だけ?!っという問いに「キャラじゃん」と一言。
シリアスな中にゆるさがありとてもオススメです。
22.シコふんじゃった
安心して見られるきちんとした映画です。
その中に抱腹絶倒しそうになるシーンが挟んであります。
作品中屈指の重要キャラ、竹中直人演じる相撲部の先輩キャラが本当に印象的で楽しかったです。
相撲部を廃部にしないために留年を続けているというすごい設定になっていました。
年齢が若い他のキャラとまざると一人だけ年をとっている感じで、ギャップがすごかったです。
見るからに人生の悲哀が漂ってきており、笑える情けなさがありました。
一番すごかったのは土俵上の動きです。
あれは何回見ても笑えます。
具体的にはおなかが痛くなって、こらえながら土俵にあがり情けなく負けるまでの演技です。
その動きが素晴らしくて私は何度も笑わせてもらいました。
高い技術と創造性のなせる技だと思いますが、そんな事は関係なく笑ってしまうのです。
23.カメラを止めるな!
最初は出来の悪いゾンビ映画だと思って観ていました。
エンディングのスタッフロールで、「あぁ、やっぱり大して面白くなかったな。時間を無駄にしたな」と思いましたが、おもむろに続きが始まり…。
最初に見ていたゾンビ映画の、製作経緯や登場人物の人物像、舞台裏の状況などが細かく続いていきました。
「あれ、これまだ続いているの?」と不思議に思いながら見るていると…。
徐々に状況が飲み込めてきて、「あーこれはこのメイキング映像がメインの映画だ」と思えるようになってきました。
最初に観ていた「出来の悪いゾンビ映画」で、あちこちにちりばめられていた違和感がどんどん解消していくのが、何故か自分の中でスカッとスッキリしていき、どんどんメイキング映像の中に引き込まれていきます。
最後の最後に起きたハプニングと、それに対応する現場スタッフが絶対に笑えるでしょう。
24.清須会議
三谷幸喜監督作品なので、絶対に面白いと思い鑑賞したのですが、5分に一度は笑わせられるシーンがあります。
それに出ている役者さんがみなさん演技が達者な方ばかりなので、安心してみていられるのもおすすめポイントです。
主演が大泉洋さんで、豊臣秀吉役で出演されています。
明るくて天真爛漫ですが、実は思慮深くて裏でこそこそ動いているのが、面白かったです。
豪華なキャストに、みなさん全力で真面目に大馬鹿なことを演じているのが、また面白くて、途中から涙が出るくらい笑っていました。
歴史ものですが、詳しくなくても誰でもが楽しめる作品で、コメディーあり少し真面目なシーンもありの、見た後に気分が明るくすっきりとする作品です。
25.鴨川ホルモー
万城目学さんの奇想天外なストーリーは本当に面白いです。
鬱屈した若者の気持ちを表現しているリアルな青春感と、現実離れしたストーリーのギャップがいいですね。
出演している役者さんが、ものすごい本気でポーズを決めながら鬼語を話している姿がめちゃくちゃ笑えます。
栗山千明さんがめいっぱい「げろんちょり!」と叫んでいる姿は忘れられませんね。
鬼達はCGでしょうから、現場では何もないところで役者さん達が楽しく演じたんだろうなと言う感じが伝わってくるのが良いです。
男性役者さん達が素っ裸でレナウン踊りを神様に奉納するシーンなんて、ちょっとやけくそになっている感じがたまりません。
ツッコミどころは満載ですが、何も考えずにただ笑いながら見たい映画だと思います。
26.SUNNY 強い気持ち・強い愛
最近笑ったコメディ映画(邦画)といえば笑って泣ける映画「SUNNY 強い気持ち 強い愛」です。
この映画は90年代リスペクトな映画で、90年代に青春を過ごした今のアラサー、アラフォーの人にぜひ見てほしいです。
劇中は90年代をおもしろおかしく再現されてたりして、当時をリアルタイムで経験した人なら心に刺さると思います。
90年代の安室ちゃんやキムタク、小室ファミリーなどの影響を色濃く感じる映画でとても楽しかったです。
小沢健二の歌に合わせて、当時のコギャルファッションに身を包んだ女子高生がダンスをしたりして全体的に明るい作品になってます。
最後はちょっと泣けるシーンもあって、90年代というか人生を振り返ることもできる良い映画です。
27.木更津キャッツアイ ワールドシリーズ
『木更津キャッツアイ ワールドシリーズ』の笑えるポイントは主に2つあります。
1つはなんと言ってもテンポの良い会話です。
岡田准一演じるぶっさんが生き返るという話の時点で面白いですが、生き返っても周りの人には見えていなくて岡田准一と見えていない周りの人たちとの会話の掛け合いがとても面白いです。
また、櫻井翔演じるバンビとその仲間たちが馬鹿騒ぎするシーンもアホだな、と思いながらくすっと笑ってしまいます。
もう1つは話や展開がメチャクチャでも、一つ一つの細かいギャグが後からじわじわと面白さを増すことです。
最初はふざけたギャグに笑えない人もいるかもしれませんが、話が進むにつれ、感動的な要素も加わりとても面白くなります。
28.下落合焼とりムービー(1979年公開)
「ギャグ」という言葉がその後に広まっていく時代に公開された作品で、よく分からないけれどこれが「ギャク」というものなのかと勉強のつもりで見た映画です。
監督:山本晋也、原案:赤塚不二夫、主演:所ジョージというだけでも、インテリジェンスなギャグ満載であることが想像できると思います。
当時有名でない(売れていない)芸能人が多数出演しているため、B級映画という評価でした。
しかし、80年代のコメディは基本的にこの路線だったと認識できましたから、少し先を行く映画だったと考えます。
タモリさん、柄本明さん、佐藤B作さん、ビジーフォーさん、団しん也さん…。
皆さん真面目にギャグを追求されていた方ばかりです。
THE ALFEEになる前の三人も出演し、特に坂崎幸之助さんの可哀相な役での熱演が記憶に残っています。
今見るとくだらないと感じる方が多いとも思いますが、これから日本がまだ良くなると信じられていた時代のことと、理解していただきたいですね。
29.愛のむき出し
この愛のむきだしという映画は、くだらないカオスと愛がテーマです。
クリスチャンの家系に生まれた本田悠は父の再婚相手によって父が病み、それによって間接的に歪んだ悠。
更には再婚相手の連れ子の尾沢洋子に、ほとんどストーカーのようなひどく歪んだ純愛をします。
これぞTHE園子温フィルム的な作品でした。
変態的でバイオレンスな悠を演じ切ったのはAAAの西島隆弘。
正直、まったく俳優のキャリアのない人だと思っていたので、本作の立派な演技に驚きです。
純真過ぎて、あれよあれよと盗撮を通じてのAVメーカーへの入社。(笑)
この展開にも爆笑。
盗撮のことだって紹介されたから、真剣に習っただけ。
作品の中の悠は馬鹿が付くほど真面目なのです。
洋子を助けるため新興宗教団体の本部への単身殴り込みをします。
母親があばずれっぽい。
洋子も歪んでいる。
しかし、そんな洋子をストーカーのような形で悠が助けています。
悠が洋子を最初に助けた時に女装していましたが、かなりの美形で美人だった!(笑)
本当に女性にみえた。
ヒロイン役、尾沢洋子は満島ひかりが演じています。
悠を毛嫌いし、窮地を救ってくれた女性(悠)を慕うが、こちらも変態。
でも、満島ひかりは顔立ちが整っていて、魅力的。
ラストシーンは、変態同士(レズ、盗撮、ストーカー)を乗り越えて二人が惹かれ合います。
最後に報われる感じが良いです。
99%くだらない?否!
くだらなくなんかない?!
まるで虚空を味わうが、1%、最後に手を繋げて良かった!
と、おかしな安堵が味わえるオススメの作品です。
30.ニッポン無責任時代
「全盛期のクレージーキャッツ植木等」を知らない私が、親から薦められて何気にこの作品を見ました。
見てビックリした。「これはミュージカルなのか?」と思うくらい、ことあるごとに植木等が歌って踊り出しているのです。
特に私が面白かったシーンとして挙げたいのは「歌って踊りながら、彼の目の前でバックしている車があったので、彼が勝手に『はい!バック、バック!』と誘導。
適当な誘導なので壁に激突!
そのあと何事も無かったかのように歌って踊りながらその場を離れていく」というものです。
「なんていい加減なんだ!」と思うのですが、そんな植木等が何かとても面白かった。
この映画では「無責任」が「笑い」になり、「彼の出世」につながっています。
現実にはあり得ないこの「無責任さ」に私は笑いと一緒に、元気が出てくる思いがしました。
さいごに
いかがでしたか?
ぜひ紹介したコメディ邦画を見て笑ってくださいね。
他にも面白いコメディ邦画があれば、教えてください。(^^)
それではまた
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